NIPTの手引きへようこそ。
当サイトは「NIPT(新型出生前診断)とはなに?」「どんな検査なの?」「NIPTにより何がわかるの?」「認可と無認可施設の違いは?」などNIPTに関する気になる点をわかりやすく解説していきます。
NIPTは高齢出産(35歳以上)の場合以外にも検査を受けることができます。NIPTを検討中の方の参考になれば幸いです。
NIPT(新型出生前診断)とは?
NIPTでは、一体どのようなことが分かるのかというと、具体的には3つの疾患を調べることができるのです。
詳細は、このあと詳しくお伝えしますので、「NIPT(新型出生前診断)によりわかること」を参考にしてください。
気になる検査方法ですが、強い痛みや苦痛を伴うものではありません。10~20mlほど採血するだけです。
ちなみに、NIPT検査の良い点ですが、羊水穿刺や絨毛採取などの検査を回避できたり、これらの検査に伴う合併症を減らすことができる点にあります。
また、信頼性の高い検査結果が得られるため、赤ちゃんの状態を比較的正確に知ることができるというメリットもあります。
一方、悪い点としては、100%の結果を知ることはできないことです。
そのほか、21番、18番、13番染色体以外の染色体に関しては、調べてもらうことができないことなどが挙げられます。
NIPT(新型出生前診断)によりわかること
NIPTの検査項目は、13番、18番、21番の3つのトリソミーのみです。これらの染色体を調べることで何が分かるのか、以下にまとめました。
上記3つの染色体疾患は、赤ちゃんの染色体疾患の約7割に相当することがわかっています。
そのため、NIPT検査は海外すでに盛んに行われており、日本国内でも最近になって注目を集めるようになってきたのです(関連:NIPT、出生前検査:将来的発展vs問題点と限界)。
出生前診断の詳細は「出生前診断を受ける割合」のページをあわせてご参考ください。
陽性が出た場合…
検査時に陽性の結果が出た場合、慌てることはありません。
陽性反応が出たからといって、その段階ではまだ染色体疾患があるかどうかは、確実ではないからです。
より詳しく調べるためには、羊水検査または絨毛検査を受ける必要があります。このあたりの対応は、病院によって様々です。
認定病院で検査を受けた場合、そのまま羊水検査を受けるケースが大半となります。
また、費用は元々NIPTの検査費用に含まれていることがほとんどで、別途検査費用が掛かることはありません。
一方、無認可施設の場合は、羊水検査の費用を負担してもらえたり、臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラーを紹介してもらえたりします。
ただし、すべての病院やクリニックでこのような対応を行っているわけではありません。
中には、羊水検査を受ける病院を紹介してもらえず、NIPTの検査結果のみ伝えて知らん顔されるケースもあるようです。
このあたりのアフターフォローは、病院によって様々ですので、事前にしっかり調べておくことをおすすめします。
NIPT(新型出生前診断)の検査方法や費用
NIPTの検査方法は、採血のみです。検査の条件は、「認定施設」「無認可施設」によって変わってきます。
詳しくは「NIPT(新型出生前診断)の認定施設と無認可施設の違い」でお伝えしますので、そちらを参考にしてください。
それから、気になる費用ですが、おおよそ15~21万円ほどとなります。
保険適用にはならないものの、病院によって分割払いが可能だったりするものです。心配なときは、事前に病院に問い合わせ相談することをおすすめします。
NIPT(新型出生前診断)の認定施設と無認可施設の違い
認定施設と無認可施設の大きな違いは、検査条件です。
そのほかの面では、それほど大きな違いはありません。原則、病院独自の条件だったりします。
ちなみに、ここでいう認定施設とは、日本医学会や日本産科婦人科学会が認定した施設のことです。
一方、無認可施設とは、上記2つの学会で認定していない施設のことを指します。
基本的なことがわかったところで、検査条件(年齢制限、紹介状の有無など)を比較してみましょう。
以下にまとめましたので、参考にしてください。
検査条件の違い
認定施設:予約、紹介状が必要なケースが多い/出産時35歳以上など年齢制限がある
無認可施設:予約、紹介状不要なケースが多い/年齢制限なしのケースが多い
検査条件は認定施設の方が厳しめです。
一方、無認可施設の場合は、比較的柔軟に対応していることがわかります。
ただし、双胎妊娠の場合、お話は少々変わってきます。施設によっては検査を断られることがあるため、実績のある複数の施設を探すようにしてください。
費用相場の違い
認定施設:おおよそ15~20万円台
無認可施設:15~19万円台が目立つ
費用に関しては、一見、認定施設の方が高く見えます。
しかし、これらの費用の中には、予め羊水検査の費用も含まれているケースがほとんどです。
一方、無認可施設の場合、羊水検査の費用は含まれていないことが大半だといえます。
ただし、このあたりは施設によって様々です。
アフターフォローに力を入れている施設の場合、上限額(15万円まで等)まで費用を負担してもらえたり、全額費用を負担してもらえたりすることがあります。
検査項目の違い
認定施設:13,18,21トリソミー
無認可施設:13,18,21トリソミーと性染色体異常、性別判定など
認定施設でも性別判定を行っていることはあります。
しかし、おまけのような立ち位置にあるため、事前に知らされておらず、検査が終わってから「実は性別判定が可能だった」と知ることがあるようです。
また、13,18,21トリソミー以外の検査は行っていないケースが目立ちます。
一方、無認可施設の場合、13,18,21トリソミーはもちろんのこと、全染色体検査、性染色体検査などを受けることが可能です。
性別検査に関しても、多くの無認可施設で申し込むことができます。
ただし、検査後に申し込むことはできないため、忘れずに申告しておきましょう。
検査精度の違い
認定施設:感度99.10%/特異度99.90%
無認可施設:99.14%/99.94%
微妙な違いではありますが、無認可施設の方が精度は高めです。
なぜ、このような違いがあるのかというと、無認可施設の多くは海外の遺伝子検査企業でDNAの検査を行っていることが関係しています。
海外と聞くと不安を感じてしまうかもしれませんが、実際のところNIPT検査を開発したのはアメリカです。
日本はNIPTの後発国ともいえます。そのため、検査結果の制度の高さは、断然海外の方が上なのです。
とはいえ、一つ気を付けたいのは、海外にある遺伝子検査会社だからといって、必ずしも精度が高いとはいえないことです。
有名な企業は限定されますので、NIPT検査を受ける病院だけでなく、どのような検査機関で遺伝子の検査を行うのか、事前に確認しておきましょう。
検査結果がわかるまでの早さ
認定施設:平均10日(陽性だと最短5日)
無認可施設:平均10~12日(最短5日)
認定病院の場合、陽性だと検査結果は早く知らされます。
一方、無認可施設の場合、陽性であっても陰性であっても、検査結果がわかるまでにやや時間がかかってしまうものです。
これは、実際の検査を海外などの別の施設に依頼していることが関係しています。
ただし、早いところだと6~7日ほどで結果がわかることもあるようです。そういった意味では、認可施設、無認可施設ともに、それほど大きな差はないといえます。
参考サイト:https://authorizednipt.jimdo.com/
NIPT(新型出生前診断)おすすめクリニック(全国対応あり)
この項では、NIPTおすすめのクリニックについてまとめてみました。
今回は、NIPT平石クリニックについて取り上げています。
NIPT平石クリニックは東京にあるクリニックですが、全国38医院とのネットワークがあるため、自宅近隣の病院で安心して検査を受けることができるというメリットがあります。
また、認定施設のような厳しい条件はなく、年齢制限なしで妊娠10週0日~15週6日までの単胎妊娠の方、または双胎妊娠の方なら検査を受けることができます。
ただし、双胎妊娠の方は検査に制限があるなど、一部注意事項があるようです。
事前に相談するのはもちろんのこと、安心した上で検査を受けるようにしてください。
なお、検査は土日祝日も対応しており、検査結果は早ければ6日ほどでわかります。
万が一陽性反応が出た場合でも、羊水検査の費用は負担してもらえるため安心です。
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